黄道傾斜角について!

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黄道傾斜角(黄道面の赤道面に対する傾斜角)の計算式についての備忘録です。

一般に「23.4度」や「約23度26分」などと近似値が紹介されますが、実際は時々刻々と少しずつ変化しています。

以下に記録するのは、任意の時刻の黄道傾斜角を求める計算式です。(但し、ここでの黄道傾斜角は「平均黄道傾斜角」)
(当然、赤道傾斜角(赤道面の黄道面に対する傾斜角)も同義)

黄道傾斜角の計算式

国立天文台報第11巻「暦象年表の改訂について」で紹介されている計算式。

\[\begin{eqnarray} 黄道傾斜角(秒) &=& 84381.406 \\ &-& 46.836769T - 0.0001831T^2 \\ &+& 0.00200340T^3 - 5.76 \times 10^{-7}T^4 \\ &-& 4.34 \times 10^{-8}T^5 \end{eqnarray}\]

但し、T は J2000.0(2000年1月1日12:00 TT、ユリウス日 JD = 2451545)からの経過日数を36525日単位で表したユリウス世紀数で、

\[T = (JD - 2451545)\,/\,36525.0\]

である。

その他

以下のように紹介しているページも存在する。

\[黄道傾斜角(秒) = 84381.406 - 46.836769T - 0.00059T^2 + 0.001813T^3\]

ここの T も前項の T 同様に J2000.0 からの経過ユリウス世紀であるが、地球時 TT でなく世界時 UT としている(J2000.0 の定義と異なる)。

また、より深く調査してみれば、他にも計算式がいくつか存在する。


太陽等の位置(黄経、黄緯)を正確に計算する際に必要になる情報についてでした。

以上。





 

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