WindowsPE2.0ディスク作成!
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今日は、WindowsXP用のリカバリCDを作成しました。 正確には「Windowsプレインストール環境(WindowsPE)」です。
めったに使用することは無いと思いますが。。。 また、WindowsXPのインストールディスクがあれば間に合いますが。。。
とりあえず作ってみました。 (使用方法については未確認)
なお、以下の記録は個人的な記録ですので、用語の詳細は説明していません。 必要なら各自調べてください。
また、ライセンスの関係上、 WindowsPEは自分のマシンのWindowsを診断および復旧する目的以外での使用は出来ません。
作業記録
【前提条件】
- 作業する環境はWindows XP SP3
- DiskフォーマットはNTFS
- 一部ローカルコンピュータの管理者権限が必要になる作業が含まれているため、予め管理者権限のあるユーザでログオン
-
以下のアプリケーションがインストール済み
- .Net framework 2.0
-
MSXML 6.0
- WindowsPEイメージの作成用の作業ディレクトリは「D:\90_Work」(適宜変更)
1.WAIKのダウンロード
こちらからWindows 自動インストール キット (AIK)[vista_6000.16386.061101-2205-LRMAIK_JA.img]をダウンロードします。 ※ダウンロード時、使用中のWindowsが正規のものかチェックがあります。 ※ファイルサイズは約700MBです。
2.CDイメージをマウント
ダウンロードしたファイル[vista_6000.16386.061101-2205-LRMAIK_JA.img]はCDイメージになっているので、マウントツールを使用してマウントする。 ※当方は、マウントに「VirtualCloneDrive」を使用しました。
3.WAIKのインストール
マウントしたCDイメージ内の「STARTCD.EXE」を実行し、メニューの 「Windows AIK セットアップ」 を選択してインストールを開始する。 ※当方は全てデフォルトでインストールを行いました。
4.Windows PE Tools コマンドプロンプトの起動
「スタート」→「プログラム」→「Microsoft Windows AIK」と辿り、 「Windows PE Tools コマンド プロンプト」を実行する。
5.PEイメージの展開
先ほどインストールしたWAIKからWindowsPEを展開します。 「Windows PE Tools コマンド プロンプト」で以下のコマンドを実行する。
copype x86 D:\90_Work\winPE
6.WIMファイルをマウント
ImageXコマンドでWIMファイルをマウントする。 「Windows PE Tools コマンド プロンプト」で以下のコマンドを実行する。
imagex /mountrw D:\90_Work\winPE\ISO\sources\boot.wim 1 D:\90_Work\winPE\mount
7.オプションコンポーネントのインストール
以下のコンポーネントをインストールします。
- WinPE-HTA-Package → HTMLアプリケーションのサポート
- WinPE-MDAC-Package → Microsoft Data Access Componentのサポート
- WinPE-Scripting-Package → Windows Script Hostのサポート
- WinPE-XML-Package → Microsoft XML (MSMXL)パーサーのサポート
「Windows PE Tools コマンド プロンプト」で以下のコマンドを実行する。
peimg /install=winpe-hta-package D:\90_Work\winPE\mount
peimg /install=winpe-mdac-package D:\90_Work\winPE\mount
peimg /install=winpe-scripting-package D:\90_Work\winPE\mount
peimg /install=winpe-xml-package D:\90_Work\winPE\mount
※WindowsXPがOEMパッケージの場合は、「WinPE-SRT-Package( Windows回復環境のサポート)」も必要のようです。
8.imagex.exe、findstr.exeのコピー
imagexはHDDイメージ作成アプリケーションで、findstrは正規表現を使った検索を行うアプリケーションです。 これらはWindows PE上でも有効に利用出来るそうなので、ここでコピーしておきます。 「Windows PE Tools コマンド プロンプト」で以下のコマンドを実行する。
copy /y "C:\Program Files\Windows AIK\Tools\x86\imagex.exe" "D:\90_Work\winPE\mount\Windows\System32\imagex.exe"
copy /y "C:\WINDOWS\system32\findstr.exe" "D:\90_Work\winPE\mount\Windows\System32\findstr.exe"
9.変更をWIMイメージに適用
今までの設定内容をWIMイメージに反映させます。 「Windows PE Tools コマンド プロンプト」で以下のコマンドを実行する。
imagex /unmount /commit D:\90_Work\winPE\mount
10.CDイメージの作成
CDイメージ(ISOファイル)を作成します。 「Windows PE Tools コマンド プロンプト」で以下のコマンドを実行する。
oscdimg -n -bD:\90_Work\winPE\etfsboot.com D:\90_Work\winPE\ISO D:\90_Work\winPE\WindowsPE.iso
11.動作確認
先ほど作成したISOファイルをCDにブート可能になるように焼き付けて、マシンをCDから起動させてみます。 Vistaの背景画面にコマンドプロンプトが表示されれば成功です。
作業は以上です。 詳細な使い方は、現時点ではよく知りません。 とりあえず、作っておいたら便利かも(?)、どんなもの(?)と思った次第です。
また、当方は、この「WindowsPE」の他にもいろいろなレスキュー的なアプリを1枚のCDに集めて、マルチブートCDを作成しました。 ※1枚のCDに10個くらい入れて使用しています。
ではまた。
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