天球座標系について!

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太陽や月、惑星等の天体の位置を表現する際に使用する各種座標系についてに簡単にまとめてみました。

カレンダーを作成(旧暦等を計算)する際、太陽や月の位置を(場合によっては)正確に計算する必要があるので。

赤道座標(equatorial coordinate system)

  • 地球の自転を基準とした座標系。
  • 経度は「赤経(α または R.A.(= Right Ascension))」と呼ばれ、春分点を基点(0゚)として東回りにはかり、15゚=1時、15’=1分、15”=1秒として24時までの数値で表される。(0°〜360°の表されることもある)
  • 緯度は「赤緯(δ または Decl.(= Declination))」と呼ばれ、赤道面を基点(0゚)とし、南(-)北(+)にそれぞれ90゚までの数値で表される。
  • 直交(直角)座標で表す場合は、春分点を x 軸とした右手系で考える。
  • 赤経の基点とした春分点や赤緯の基点とした赤道面は、歳差や章動によってわずかずつ移動している。
    そのため、その時点の見かけ上のものを視赤経・視赤緯(視位置)と呼び、変動分をならしたものを平均赤経・平均赤緯と呼ぶ。
  • 平均赤経や平均赤緯は、1992年からは西暦2000.0年に基づいたもの(J2000.0)になっている。

黄道座標(ecliptic coordinate system)

  • 黄道(公転軌道面、太陽の見かけ上の通り道)を基準とした座標系。
  • 経度は「黄経(λ )」と呼ばれ、春分点を基点(0゚)として東回りに360゚までの数値で表される。
  • 緯度は「黄緯(β )」と呼ばれ、黄道面を基点(0゚)とし、南(-)北(+)にそれぞれ90゚までの数値で表される。
  • 直交(直角)座標で表す場合は、春分点を x 軸とした右手系で考える。
  • 座標の原点を太陽中心でとったものを日心黄道座標(日心黄経、日心黄緯)、地球中心でとったものを地心黄道座標(地心黄経、地心黄緯)と呼ぶ。
  • 赤道座標同様、基点である春分点の移動によってわずかずつ移動している。
    そのため、その時点の見かけ上のものを視黄経・視黄緯(視位置)と呼び、変動分をならしたものを平均黄経・平均黄緯と呼ぶ。

銀河座標(galactic coordinate system)

  • 銀河系内の天体の分布や運動をあらわすときに用いられ、銀河面と呼ばれる基準面を基点とした座標系。
    (基準面は天の川の流れのほぼ中心に沿って全天を1周している)
  • 経度は「銀経(l)」と呼ばれ、いて座にある強力な電波源いて座Aと銀河北極とを結ぶ大円と銀河面との交点を基点(0゚)として東回りに360゚までの数値で表される。
  • 緯度は「銀緯(b)」と呼ばれ、銀河面を基点(0゚)とし、南(-)北(+)にそれぞれ90゚までの数値で表される。

ICRS(International Celestial Reference System; 国際天文基準座標系)

  • 1998年から IAU(International Astronomical Union; 国際天文学連合) により採用された現行の標準天球座標系。
  • 原点は太陽系重心で、はるか遠方の銀河系外の電波天体(主にクエーサー)を用いて座標軸を定義したもの。(宇宙空間に固定された座標軸)
  • 赤道面及び赤経の原点は J2000.0 の平均赤道面及び平均春分点とほぼ一致している。

BCRS(Barycentric Celestial Reference System; 太陽系重心天文座標系)

  • 太陽系諸天体の運動を考える場合に使用する。
  • TCB(Barycentric Coordinate Time; 太陽系重心座標時)と対応している。
  • 座標軸は ICRS によって定められている。

GCRS(Geocentric Celestial Reference System; 地球重心天文座標系)

  • 地球重心の周りの天体の運動を考える場合に使用する。
  • TCG(Geocentric Coordinate Time; 地球重心座標時)と対応している。
  • ICRS に、光差、質量の大きな太陽・惑星の重力場による光の曲がりを考慮し、光行差の補正を行ったもの。

その他


以上。





 

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